「リュリュカ」
名前を呼ばれて振り向けば、すぐそこにゼロの顔がリュリュカの視界いっぱいに入ってきた
「あっ」
「ここだな」
ゼロはリュリュカの首筋に目をやれば、しゅるりと包帯代わりに軽く巻いていたドレスの切れ端を取り払う
「だめ、見ないで!」
首筋に残る牙の後にゼロは眉を寄せて怒りを表情に表す
「殺す」
そう言うとゼロはリュリュカの首筋に舌を這わす
「痛っ」
針で刺されたような痛みが首筋から伝わる
無意識にもリュリュカはゼロの服を握りしめる
リュリュカはその時、ゼロにそうされるのは嫌じゃないと気づいてしまった
シェゾに噛まれた時はただ恐怖しか感じなかったのだ

