「な、何の事を言ってるの、心…」

「とぼけないで!聞かなくったって、大体、解ったから!」

「よ、よく解らないけれど、な、何か誤解…」

「出ていけ!裏切り者!」



〈午後十一時五九分-〉


-誰も信じられない、信じられるのは、自分だけ…いいえ、望みがあるとすれば…

-カチリと、心の壁掛け時計が真夜中の十二時の時を告げたその時、

-~♪-

心の携帯電話の着信音が、不気味に静まり返った心の部屋に響き渡った。

「…もしもし、私よ。三日ぶりね…」