真夜中・十二時的彼氏。~ミッドナイトナカレシ。~

心のパソコンのデスクトップ上の画面の中央に、他の生徒には無い物が存在する。

-大きな、リボンのついたプレゼント箱のアイコン-

心がそこにカーソルを合わせると、「Present for you」と表記された。

心は、何かいやな予感がした。

-まさか-

恐る恐る、心はそのアイコンをクリックすると、急に画面が真っ暗になり、赤字でなにやら文章が現れた。

-ご機嫌いかが、我が麗しの姫君。今日は、愛する君の為に、すてきなプレゼント!

…気に入ってもらえると、すごくうれしいナッ!-

「!?」

心が呆然として画面に釘付けになっていると、急に画面の中央に、なにやらカウントダウンらしき数字が現れた。

-…3・2・1…-



「ギャーッ!」

心は、教室中に響き渡る、大きな悲鳴をあげた。

「何だよ!びっくりするじゃねえか。」

「一体、どうしたって言うのよ。」