てか、そんなものなの?


もっともっと


「……ッ苦労して、しんどいんじゃ………」

ボソッ下をむいて言ったら……成が……



「真夏…」

「ん…何?成…」

私たちは由歌葉さんに聞こえないように小さい声で話した

「……それは人それぞれじゃないかな?」


「ん?」


「由歌葉さんは夫がいるじゃない…私も…いるけど、…真夏は…いないでしょ……」


「うん…」



「由歌葉さんは自分を支えてくれる人がいるから

安心があり…自分の帰る場所があるから……

妊娠してても楽しい気持ちに…なったんじゃないかな??



些細なことかも知れないけど、多分そのこともありなんだよ。





そうなのかな………?





そういうものなの……?


「真夏…?真夏!」


「真夏ちゃん…?」



両肩がいたい



気付くとバシバシと肩を叩かれていた。


由歌葉さんと…


成に…




「え?何なの??」



そういったら


二人で…


「「卒業式はじまるらしいよ」」