口づけだけで満足できなくなる日が近いかもしれない――
息吹を抱きしめて寝たふりをした主さまは、腕の中で眠っている息吹を見つめ、頬を撫でた。
できれば晴明を本気で怒らせるようなことはしたくないのだが…
それでもこうして同じ床に眠っていると抑えきれない想いが競り上がって来てどうしようもなくなる。
――あと1年…
それまでは“綺麗な身体でいたい”と言った息吹の気持ちを尊重してやるために我慢はするつもりだが…
さていつまで耐えきれるだろうか?
「……無理だな」
自己完結。
多分無理だろう。
絶対無理だろう。
現に息吹の背中に回っていた手はそろそろと下に下りて息吹のお尻を自然と撫でてしまっていた。
「…………助平」
「!…起きていたのか」
「だから寝れるわけないって言ったでしょ?お尻撫でないでっ」
「じゃあ前ならいいのか?」
「!!主さまって…やっぱり助平」
「安産型か確認しただけだ。まだまだがりがりだな、早く太れ」
部屋には誰にも乱入されることのないようにあらかじめ術をかけてあった。
話し声も漏れないし、覗くこともできない。
晴明がこれを知ったならばいびられるのは間違いないだろうが、2人だけの時間を大切にしたい主さまは息吹の右隣に眠っている赤子をちらりと見た。
「それが居なければ俺ももっと大胆になれるんだが」
「だ、大胆にならなくっていいってば。ねえ主さま、朝眠たくなかったらあのお花畑に行こうよ。この子と3人で。ね?」
上目遣いで見上げてきた息吹の胸元が少しはだけて、胸の谷間を目撃してしまった主さまは慌てふためきながら視線を無理矢理剥がして息吹の頭を胸に押し付けるとぎこちなく頷いた。
「わ、わかった。お前から晴明に申告しておけ。俺が言うとどうせ却下されるに決まっているからな」
「ほんとっ?じゃあ私から父様にお願いしてみるね。主さま大好き」
――息吹はよく“大好き”と言ってくれる。
あまり素直な方ではない主さまはなかなかそれを口に出すことができない。
だからそういう時は息吹をぎゅっと抱きしめる。
息吹はそれをわかってくれていて、強要せずに笑顔を見せてくれる。
…いつか別れがくるとわかっていても、手放すことができない。
手放せない。
息吹を抱きしめて寝たふりをした主さまは、腕の中で眠っている息吹を見つめ、頬を撫でた。
できれば晴明を本気で怒らせるようなことはしたくないのだが…
それでもこうして同じ床に眠っていると抑えきれない想いが競り上がって来てどうしようもなくなる。
――あと1年…
それまでは“綺麗な身体でいたい”と言った息吹の気持ちを尊重してやるために我慢はするつもりだが…
さていつまで耐えきれるだろうか?
「……無理だな」
自己完結。
多分無理だろう。
絶対無理だろう。
現に息吹の背中に回っていた手はそろそろと下に下りて息吹のお尻を自然と撫でてしまっていた。
「…………助平」
「!…起きていたのか」
「だから寝れるわけないって言ったでしょ?お尻撫でないでっ」
「じゃあ前ならいいのか?」
「!!主さまって…やっぱり助平」
「安産型か確認しただけだ。まだまだがりがりだな、早く太れ」
部屋には誰にも乱入されることのないようにあらかじめ術をかけてあった。
話し声も漏れないし、覗くこともできない。
晴明がこれを知ったならばいびられるのは間違いないだろうが、2人だけの時間を大切にしたい主さまは息吹の右隣に眠っている赤子をちらりと見た。
「それが居なければ俺ももっと大胆になれるんだが」
「だ、大胆にならなくっていいってば。ねえ主さま、朝眠たくなかったらあのお花畑に行こうよ。この子と3人で。ね?」
上目遣いで見上げてきた息吹の胸元が少しはだけて、胸の谷間を目撃してしまった主さまは慌てふためきながら視線を無理矢理剥がして息吹の頭を胸に押し付けるとぎこちなく頷いた。
「わ、わかった。お前から晴明に申告しておけ。俺が言うとどうせ却下されるに決まっているからな」
「ほんとっ?じゃあ私から父様にお願いしてみるね。主さま大好き」
――息吹はよく“大好き”と言ってくれる。
あまり素直な方ではない主さまはなかなかそれを口に出すことができない。
だからそういう時は息吹をぎゅっと抱きしめる。
息吹はそれをわかってくれていて、強要せずに笑顔を見せてくれる。
…いつか別れがくるとわかっていても、手放すことができない。
手放せない。

