赤子が胸を触ってくるので、もしかしたら本当にお乳が出るのではないかと思ってしまった息吹が胸元を緩めようとした時、主さまが咳払いをした。
「きゃっ!?お、起きてたのっ!?」
「な、何をするつもりだった?」
寝返りを打って背を向けた主さまは耳が真っ赤で、赤子に分けてもらった乳を含ませると勢いよく吸いはじめ、息吹は詰まりながら言い訳をした。
「だって…私にもお乳が出るんじゃないかなって…」
「生んでもいないのに出るわけがない。…俺の前で脱ぐつもりだったのか?」
「そういうわけじゃないけど…触ってくるから直に触らせてもいいかなって…」
…“俺が触りたいくらいだ”と言いそうになるのをなんとか堪えた主さまは、不器用な手つきでお乳を与えている息吹を肩越しに盗み見ると起き上がり、髪をかき上げた。
「いつまで手元に置くつもりなんだ?」
「この子を捨てた親御を見つけるまで。もし居なかったら……」
「…お前が育てるつもりなのか?ということは…俺の子にもなるというわけだな?」
――勝手に暴走してしまい、いずれは夫婦になる主さまの意見を聴いていなかった息吹ははっとなり、しゅんとなった。
「ごめんなさい……勝手だよね。でも…可哀そうだし…」
「…すぐに似顔絵を作らせる。親御はすぐに見つかるだろう」
「!主さま…ありがとう!」
嬉しそうに笑った息吹は眩しくて、息吹は主さまの睡眠を邪魔しないように乳を飲み終えた赤子を抱っこしたまま立ち上がり、部屋を出た。
「父様…連れて帰ってもいいよね?」
足元でじゃれ付く猫又をからかっていた晴明が顔を上げ、不安そうな表情を浮かべていた息吹を見ると肩を竦めて頷いた。
「いいとも。この屋敷に置いておくと妖に食われかねぬ。息吹、目を離さぬがよいぞ」
「はい。でもみんなはこの子を食べたりしないよ。だっていい妖ばかりだもん」
過大評価をすると、涎を垂らしそうな勢いで赤子を見ていた猫又がぴょんぴょんと跳ねながら飛び退り、涎を拭いた。
「そうだにゃ!食べたいなんて思ってないにゃ!」
息吹はにっこりと笑った。
「きゃっ!?お、起きてたのっ!?」
「な、何をするつもりだった?」
寝返りを打って背を向けた主さまは耳が真っ赤で、赤子に分けてもらった乳を含ませると勢いよく吸いはじめ、息吹は詰まりながら言い訳をした。
「だって…私にもお乳が出るんじゃないかなって…」
「生んでもいないのに出るわけがない。…俺の前で脱ぐつもりだったのか?」
「そういうわけじゃないけど…触ってくるから直に触らせてもいいかなって…」
…“俺が触りたいくらいだ”と言いそうになるのをなんとか堪えた主さまは、不器用な手つきでお乳を与えている息吹を肩越しに盗み見ると起き上がり、髪をかき上げた。
「いつまで手元に置くつもりなんだ?」
「この子を捨てた親御を見つけるまで。もし居なかったら……」
「…お前が育てるつもりなのか?ということは…俺の子にもなるというわけだな?」
――勝手に暴走してしまい、いずれは夫婦になる主さまの意見を聴いていなかった息吹ははっとなり、しゅんとなった。
「ごめんなさい……勝手だよね。でも…可哀そうだし…」
「…すぐに似顔絵を作らせる。親御はすぐに見つかるだろう」
「!主さま…ありがとう!」
嬉しそうに笑った息吹は眩しくて、息吹は主さまの睡眠を邪魔しないように乳を飲み終えた赤子を抱っこしたまま立ち上がり、部屋を出た。
「父様…連れて帰ってもいいよね?」
足元でじゃれ付く猫又をからかっていた晴明が顔を上げ、不安そうな表情を浮かべていた息吹を見ると肩を竦めて頷いた。
「いいとも。この屋敷に置いておくと妖に食われかねぬ。息吹、目を離さぬがよいぞ」
「はい。でもみんなはこの子を食べたりしないよ。だっていい妖ばかりだもん」
過大評価をすると、涎を垂らしそうな勢いで赤子を見ていた猫又がぴょんぴょんと跳ねながら飛び退り、涎を拭いた。
「そうだにゃ!食べたいなんて思ってないにゃ!」
息吹はにっこりと笑った。

