息吹が目を覚ました時はすでに夕刻で、しかも主さまの床で寝ていたことに気付き、がばっと起き上がった。
…布団も枕にも、主さまが少しだけつけている香の匂いがする。
それはとても良い匂いなので布団をくんくんしていると…
「お、お前…何やってるんだ!」
「あ、主さま。このお布団良い匂いがする」
地下の雪男たちの元から自室に戻ってきた主さまが、掛け布団を手にくんくんしている息吹を見て絶句した。
「やめろ、今すぐやめろ!」
「ねえ主さま、お布団交換しようよ。この匂い大好きっ」
ぴかーっと天真爛漫に笑った息吹が心からの本音を言っているのがわかる。
だからこそ逆に主さまは部屋から後ずさりして山姫から声をかけられた。
「主さま?何やってるんですか?」
「!な、なんでもない!」
勢いよく襖を閉めると自室にまた入り、まだくんくんしている息吹の手から掛け布団を奪った。
「あっ!どうして駄目なの?」
「…どうしてもだ!」
すぐに怒る主さまにべーっと舌を出すと、さっきは大泣きしてしまったことを思い出してすごすごと続き部屋への襖を開けながら振り返らずに礼を言った。
「主さま…さっきはごめんね、ありがと」
「…何の話だ、意味がわからん」
――主さまの優しさはわかりにくいが、息吹は主さまがとても優しい妖であることを知っている。
最初はただの気まぐれで拾われたにすぎなかったかもしれないが、それでもこうして今でも世話を焼いてくれるし随所に心遣いを感じることができるので、何も言わずに部屋に戻った。
すると…
「おい」
「え?」
襖が開き、主さまが掛け布団を手に口を開けたり閉めたりしながらそれをずいと差し出した。
「…お前のを出せ」
「!交換してくれるの?」
「…早く出せ!」
急いで押入れを開けると自分の掛け布団を引っ張り出し、満面の笑顔で主さまに差し出すとあっという間に引ったくられ、襖が閉まった。
「やっぱり主さまって優しい…」
…当の主さまは…
「これが…息吹の掛け布団…」
ちょっとだけ、興奮。
…布団も枕にも、主さまが少しだけつけている香の匂いがする。
それはとても良い匂いなので布団をくんくんしていると…
「お、お前…何やってるんだ!」
「あ、主さま。このお布団良い匂いがする」
地下の雪男たちの元から自室に戻ってきた主さまが、掛け布団を手にくんくんしている息吹を見て絶句した。
「やめろ、今すぐやめろ!」
「ねえ主さま、お布団交換しようよ。この匂い大好きっ」
ぴかーっと天真爛漫に笑った息吹が心からの本音を言っているのがわかる。
だからこそ逆に主さまは部屋から後ずさりして山姫から声をかけられた。
「主さま?何やってるんですか?」
「!な、なんでもない!」
勢いよく襖を閉めると自室にまた入り、まだくんくんしている息吹の手から掛け布団を奪った。
「あっ!どうして駄目なの?」
「…どうしてもだ!」
すぐに怒る主さまにべーっと舌を出すと、さっきは大泣きしてしまったことを思い出してすごすごと続き部屋への襖を開けながら振り返らずに礼を言った。
「主さま…さっきはごめんね、ありがと」
「…何の話だ、意味がわからん」
――主さまの優しさはわかりにくいが、息吹は主さまがとても優しい妖であることを知っている。
最初はただの気まぐれで拾われたにすぎなかったかもしれないが、それでもこうして今でも世話を焼いてくれるし随所に心遣いを感じることができるので、何も言わずに部屋に戻った。
すると…
「おい」
「え?」
襖が開き、主さまが掛け布団を手に口を開けたり閉めたりしながらそれをずいと差し出した。
「…お前のを出せ」
「!交換してくれるの?」
「…早く出せ!」
急いで押入れを開けると自分の掛け布団を引っ張り出し、満面の笑顔で主さまに差し出すとあっという間に引ったくられ、襖が閉まった。
「やっぱり主さまって優しい…」
…当の主さまは…
「これが…息吹の掛け布団…」
ちょっとだけ、興奮。

