扉が締まり… 残された私達 「あの…優さん?離してください?」 「やだ」 即答ですか? 「あの、倒れたって…大丈夫ですか?」 「大丈夫じゃない。心菜が側に居ないと、俺また倒れる…」 それって… 「俺には…心菜が必要なんだ…居なくならないでよ。勝手に自由になるなんて許さないよ…」 貴方の気持ちに期待して …いいの? 優さんの次の言葉を待っていると、私を抱き締める腕の力が強くなった そして… 「心菜…好きだ」 そう告げる か細い優さんの声が、私の耳に届いた