10分間、沈黙が続いた。

先に話を切り出したのは、村田先生。

「で、さっきの事言えるようになったか?」

どうしよう・・・もう、言っちゃおう!

「あたし達は、sexをしていました!」

カァー

やばい、今絶対顔真っ赤だよ~

「ブハッ!!!」

村田先生、笑った。

「お前、それ普通言わないだろ」

「先生が、言えって言ったんでしょ!?」

「それでも、言わないよ」

村田先生、いつもより優しい。

「それで、お前は小出のことが好きなのか?」

・・・・

「まさか、むりやり・・・?」

「違うって!」

「じゃぁ、何なんだ?」

・・・・・

「それは・・・・・・」

「っん?」

・・・・・・・・・・・・・・

あたしは、恥ずかしくて窓の向こうを向いた。

そのとき

ギュ

だれからか、そっと抱きしめられた。

「先生・・・・?」

「何があったか、言ってくれ」

ちょっと?何が起こってるの!?

「お願いだ。葵・・・」

なに、この展開。

村田先生って、小出先生と同ジャンル?

「やっ!」

あたしは、先生の腕を振りほどいた。

「ごめん、沖田・・・ さっきあんなことが有ったばかりなのに・・・本当にゴメン」

沖田って、呼ばれた時グサッっと何かが突き刺さった。

あたし、悪いことしちゃったな。

「沖田、さっきの事は気にしないでくれ。」

何分たったか分からないけど、ずっと沈黙が続いて、気づいたら家の前だった。

あたしは、家に走って帰った。