「さーなーっ!!」 さして遠くもない距離から紗奈の名前を叫ぶ。 章太と一緒じゃんあたし! 振り向いた瞬間に抱きつくあたしに、紗奈は大して驚きもしなかった。 時折章太の真似をしながら、紗奈に花火のことを説明した。 「今、凌のコト考えたでしょ」 一気に赤くなる紗奈。 やっぱり紗奈も凌のことが、好きなんだ。 さっきの章太の意味深な言葉を思い出す。 …言えるわけ、ない。 .