その頃から渚は、ひどい不眠症に悩まされていたようだ 無理もないのかもしれない 自分の眠っている間に最愛の人を失って 彼は病院で睡眠薬を処方してもらっていた 渚が再び女の人と遊ぶようになったのもその頃からかもしれない 一人では眠れないらしく、その日限りの相手を探しては一晩を共にする トビーさんに酷く叱られていたことを思い出す そうしてそれは夏が終わると同時に止み、夏が来る度に繰り返された そしてまた夏がやってこようとしている