明るい街の少し離れた所。 1人、ラブホから出てきた女。 手には……7万が握られていた。 無表情のまま、 当たり前といった感じで通りをくぐり抜ける女の横顔は……… 冷めていた―――。 誰かを求めるわけでもなく、宛ても無い道を歩いて行った。 全ては、 家族のせい。 彼女は、感情を亡くした者…………