トイレを名目に逃げていたのに 見つかってしまった。 「…じゃあ戻ります」 「待て」 「…」 なんでこの人は あたしを気に掛けるの? 桃音たちは 気にも止めないのに。 いてもいなくても。 「あたしたち、もう関係ないんですよ。離してください」 冷たく言い放って あたしを嫌いになって… そうしないと これから麗さんのいない生活に耐えらんないよ―…