でも、ここで諦めないのが拓真で



「理由は?」と聞いてくる




「えっと、」



考えるあたしを見て潤は追い討ちをかけた




「まさか“ない”、とかはないよな~」







そのまさかです





やばい!!!


あたしがあせってるのを見て、潤が笑いながらこっちを見ていた




こっ、こいつ…わかってる!!


わかってた上であたしに追い討ちをかけてきたんだ



確信犯め!!




空気的に「ないで~す」なんていえないし…





!?




「と、友達のいえにお泊りするの」


「一週間も?」



くそっ、我ながらいい考えだと思ったのに


痛いところをつかれた



しかも拓真は「おまえにそんな仲のいい友達いるのかよ」とでも言いたげな哀れんだ眼差しつきで、あたしを見てきた




「…うん」


……やばい、これはやばい



「本当かよ」と拓真の目が言ってる!


ピンチだよ、ピンチ




ついでに、あたしのメンタルさんもピンチだよ!!