こいつ‥面白い。 「名前は‥何だっけ?」 「花菜‥です。」 「花菜ね‥俺のことは空哉でいいよ。」 「空哉‥くん?」 くんはいらないんだけど‥ まぁ、いっか。 「花菜‥またな。」 花菜の頭をポンポンと軽く叩いて 雷哉の元に戻った。 「あれ、姫だろ‥ どーいう関係なんだよー? てか、何話してたわけー??」 雷哉の質問もそこそこに 受け流して‥教室に入った。 なぜか‥ 俺の口元は、 微かに緩んでいた気がした。