冷たい君の裏側に

今のすごいカップルっぽかった?
柊、あたしにだけ教えてくれた?
ヤバイ!
嬉しい...


ちょっと調子乗っちゃっていいかな?

すれ違う瞬間、キュと柊の服の裾を掴んだ。

柊は驚いてこっちを向いて、フっと笑った。
その笑顔に目が離せない。

秘密の仲っていうのも、イイじゃん!
そんなふうに思えちゃう自分の単純さが、可笑しかった。


秘密でも秘密じゃなくても、あたしは柊の特別なんだ。
そう思えたら、今はいいや。


ねぇ。
柊、大好き。
だからもうちょっとだけ、黙っててあげる。