冷たい君の裏側に


「じゃあさ、ショッピング付き合ってあげよっか」
「えっ…」


「なんかおごるし!」 「え、いいよ!」
「遠慮すんなよ!俺、美味しいカフェ知ってんだよね~」

「カフェ…」
「ケーキでも食べない?」


ケーキ!
食べたい!


でも、知り合ったばかりの人について行って大丈夫かな?


少し考えて


大丈夫だよね!
同じ学校の人だし。 軽そうだけど明るいし。


何よりケーキ食べたいし!


「行きたい!」
「よしきた!」



ふわあああ!


クーラーが効いていて、太陽の光が綺麗に差して…

甘い甘い匂い。

おごってもらったタルトを口に入れる。

「おいし~…♪」


「みおちゃん!」


いきなり浪川くんが言った。


みおちゃん?

あたしはみおんだけど…

「未音て長いからみおちゃんでいい?」

「うん」


だって嫌って理由ないしね。

「俺は楓でいいよ」

「楓くん?」
「そ♪」