その日の深夜。


霧生からメールが届いてた。


『午前1時37分。冬槻から電話来た。来週の火曜日の夜、7時にJMってカフェに集合。』


そして冬槻からも---


『夜中にごめんなさい。来週の火曜日にJMって駅前のカフェに、7時に待ち合わせになりました。』


受信時間が夜中の2時を回ってたから、朝メール開いてビックリ。


冬槻のメールは分る。


時間と場所が決まったら、メールするって言ってたから。


しかし…問題は霧生のメールだ。


冬槻からメールが来て、嬉しいとか緊張したとか…。


なにか報告的なものはないのか?


『火曜日は分った。でも冬槻との会話とか?こういう話をしたとか?一連の流れってものの報告ないの?』


朝からテンション高くメールした。


多分、まだ寝ているのか?


返事は夕方に---


『ごめん。仕事メールしかしないから…。』


…だけ。


病院に行って説教しようと思ったけど、今日は久しぶりのお兄ちゃんとデート。


だからメールで


『愛が感じられません。』


だけ送った。



冬槻にも、こんなメールしかしてないの?


だからダメなんじゃん。


自分の事のように、がっくりと肩を落としながらデートに向かった。