朝日が昇り始めた頃、毛布に包まりながらソファの背もたれに頬杖ついていた。


窓から昇ってくる朝日が眩しくて、眉間にシワが寄ってしまう。


「ブッチャイクになってるぞ。」


向かいのソファで寝ていた尚吾が、起きて後ろから抱きしめた。


「たまに失礼なこと言うよね?」


折角のキレイな朝焼けなのに…。


雰囲気台無し。


「冗談だよ。」


耳元で笑った。


「朝っぱらから、キツイ冗談だよね?!」


笑って返す。


そのまま、お互いが話さなくなって…。


昇る朝日をずっと眺めていた。