スピン☆オフ

「ブッチャイクって何?」


「不細工の可愛い系。」


「なにそれ?」


「不細工の中でも、かわいいって事だ。」


「意味わかんない。不細工は不細工でしょ?」


「分ってないなぁ~。不細工の中でも、ランクがあるんだよ。」


「だったら、可愛いでいいじゃん?」


「違うんだよ。明らかに不細工なんだけどかわいいんだよ。だから、言葉も可愛い呼び方なの。」


「ブッチャイク…。確かにかわいいかも。」


「だろ?!」


「……待って。明らかに、あたしは不細工って言いたいの?」


「違うよ!!!唯は可愛いから。」


「やっぱり。そうじゃないかとは思ってた。」


なんて笑った。


…あれ?


いつの間にか笑ってる。


尚吾と他愛もない話ししながら、いつの間にか笑ってる。


ス~ッと、楽しい気持になってきた。


それに、痛いくらいの優しさが伝わってきて。


言葉じゃ言えない。


安心感?


そんな感覚がする。


ガチャッ!!!


ドアが開く音が聞こえた。