----5階建てのビル。


ビルの3階のワンフロア。


階段を登りそのフロアのドアを開けると、いつものメンバーがフロア奥のテーブルを囲んで。


そこには大きなソファがあった。


そのソファが、あたしのお気に入りだった。


窓を開けると心地よい風が吹いてきて。


黄色のフッカフカのソファに座って、いつもそこに丘芹か亮太の相談に乗ってる。


「聞いてくれよ~!!」


半泣きしながら勢い良くドアを開け、亮太が入ってきた。


「どうしたの?」


いつもの事に、もう慣れてしまった。


どうせ女の子がどうとかって話でしょ?


「それがさ、なっちゃんが酷いんだ。客から貰ったプレゼントの方が高いからって、俺のプレゼントしたブランド物売っちゃってさぁ…。」


また、キャバ嬢『夏彌〔ナツミ〕』の話か。


「なんだ、そんな女?!」


「だろ?尚吾もそう思うだろ?」


あたしの目の前のソファーに座ると、いつものメンバーが揃った。


「そりゃ、キャバ嬢だからな。仕事上、いいもの持たなきゃだろ?」


「秀はそんな事されるタイプじゃないから、こんな俺の気持ちなんて…。」


「てかさ、そんな女…。」


あたしが言いかけた時---