こんなにも眠れないなんて…。


霧生の手がかりが見つかったから?


知らない男の家だから?


体は疲れてるはずなのに、こんなにも眠れない自分にビックリ。


早くここの住人に聞きたい。


このアルバムを持っているのはナゼ?


霧生はどこにいるの?


頭の中を何回も同じ質問がループしてる。


結局、朝まで眠れなかった。


ずっと霧生と冬槻の写ってるアルバムの事を考えてしまって。


ギュルっと小さくお腹が鳴った。


9時まであと一時間半。


お腹も空いたし、早くアルバムの事を聞きたくて。


アルバムを片手にコンビニへと歩いて行った。


店内に入ると、やっぱり店員は奥のレジで寝ているのか?


通勤客でにぎわいそうな時間帯なんだが…。


店内は女の人が1人と、これから仕事であろうサラリーマンが3人いるだけ。


取り合えず、サンドイッチとウーロン茶を手に取る。


「すいませ~ん!!!お兄さぁ~ん?!」


レジで大きく叫んだ。


「あっ!!昨日の…。」


寝ぼけた夜のお兄さんとは違い、元気良く奥から出てきた。


「あの、昨日はありがとうでした。」


ペコリと頭を下げると、お兄さんも釣られて軽く頭を下げた。