それからダルい毎日が続いて、俺はダチと遊び歩いたり屋上でサボったりしてた。 女のセンコーを怒らすのも飽きてきた頃、学校は文化祭の準備で騒がしくなっていた。 俺は当然、手伝わされるのを避けてあっちこっちに逃げてたけど。 ある日、体育館の隅っこで寝転がっていると、壇上から声が聞こえてきた。 そいつらが演劇部だっつーのは見れば分かったが、その中にあの寺島がいた事に俺は興味を持った。 だって、あのちっせー声の女が演劇とか出来んのかよってな。