次の日、西園寺くんの姿が見あたらなかった。


私は内心ホッとしながら席に座る。

久々の静かな時間。


最近こっそりとしか話せなかった友達が、辺りをうかがう様にして近付いてきた。

「遥ちゃん、今日は西園寺くんいないけど……サボリなのかな?」

「絶対そうだよ。良かったね!遥ちゃん」

「うん、そうだね」

私は苦笑いを浮かべながら頷いた。