本格的な冬が始まった。 「くしゅん」 「‥お前にしては 可愛いくしゃみすんだな」 「‥ほっといて下さい!」 「ほらよ!」 けなすくせに‥優しい。 なんなんだコイツはっ! 「ばーか!」 「あんだとっ?」 「ばーか頼歩!」 「ばか伊織!! ちょっと待てや、ゴラァ!!」 「きゃー」 この時は、これからもずっと 頼歩の傍にいられると思ってた。