「すっ、きなんだ…けど」


─なんて格好悪い告白なんだ、と思った。


顔はタコみたいに真っ赤。

俯き顔に、泳ぐ目。

破れたジーンズの裾は、小刻みに震えていて。


今まで、寄ってくる男達はみんな、自信に満ち溢れたキラッキラした奴ばかりだったから。だから。


目の前の彼は、あまりにも珍しくて…少し、可笑しくて。



あたしは少さく笑って、首を縦に振ったんだ。






【ふかふかベッド】