───────夢か現実か。 「 ッ・・・うぇ・・ 」 そんなの、もう関係ない。 どっちにしたって彼はもう いないんだから。 飛び出す私を呼び止める声は 私の背中に重く圧し掛かった。 その声が、彼の声だったら。 私はこれから、毎日、一生 そんなことを思うんだろうか。 「 ふ・・・ッぅ 」 涙なんか出ないって言うほどに 泣いてばかりだったのに、 どうして私はまだ泣けるんだろう。