────────ピッ、ピッ・・ 静まり返った部屋に 鳴り響く機械音。 白い天井を見上げながら 何度か、瞬きをした。 体が重たくて、起き上がれない。 手に力が入らなくて、ピクリ、と 指が動いただけだった。 ”動け” 頭の中では、そう言ってるのに 動くのは指先だけ。 「 み、ゆうちゃん? 」 「 ・・・ 」 「 美優ちゃん!? 」 私の手は、彼の大きな手に 包まれていた。