私を救ってくれた二人に 言わなきゃいけないことが たくさんあった。 ─────────言わなきゃいけない。 現実から目を背けてばかりの 弱い私を、受け止めてくれるかな・・? 「 大丈夫だよ 」 心を見透かしたように 玄関先で振り返った優斗さんが 私の髪をくしゃっ、と撫でて 優しく笑ってくれて、 その笑顔に焦っていた気持ちが 落ち着いた気がした。