───────ガチャッ・・ リビングのドアを開けると 優斗さんが振り返って ”おいで”って手招きをされた。 「 髪、まだ濡れてるよ 」 首にかかっていたタオルで 髪を優しく拭かれながら 私は優斗さんの隣に座った。 「 ちゃんと乾かさないと、 風邪引いちゃうよ? 」 「 ・・・すいません 」 ”ははっ”って優斗さんの 乾いた笑い声が部屋に響いて タオルがテーブルの上に たたんで置かれた。