ガチャッ────── ドアが開く音がして 誰かが近付いてくる気配。 息を殺した。 「 ・・・ 」 沈黙が痛くて、 何をしているんだろうと 心臓が騒ぐ。 すぐ近くに、人がいる気がして 恐怖心から体が小刻みに震えた。 不意に、頬に温もりを感じて ビクリと体が跳ねた。 「 ・・・っん 」 頬を優しく包まれて 唇に柔らかい感触。