”人殺し” 耳に焼き付いた声と言葉が 頭の中をかき乱して 「 ッ・・・うッ・・ 」 気付いたら、大泣きしていた。 拭っても拭っても溢れ出す涙は 止まらなくて 喪失感と罪悪感だけが 私の中に残った。 立ち上がって、当てもなく ふらふらとただ前に進む。 風が濡れた頬を冷やして ついさっきまで熱をもっていた 体は冷え切っていた。