「 何か食う? 」 コクン、と頷くと”待ってろ” そう言って部屋から出て行った。 ───────カタン、 「 普通に、入ってこれないの? 」 上体を起こして、彼を見ると 目を見開いていた。 「 狸寝入りかよ 」 「 さっきまでは寝てたよ 」 へらっ、と笑った彼は私の方へ 歩いてくると、チュッ、と触れるだけの キスを落とした。