“諦めるな” 一輝にそう言われてから 一週間が経った。 「 アゲハっ… 」 “諦めない” そう心に誓ってから 一週間。 「 逃げんな 」 冷たい声に冷たい手。 痣は増えるばかり。 彼に触れられるときは 目を瞑って時間が 過ぎるのを待った。 ―――――もう、何度抱かれたんだろう。 彼の手から逃げて そのたびに身体に 激痛が走る。 この行為に“感情”が ないことは最初から 分かってた。