「擦り傷とか、そんなんじゃなくて、…まるで…」 戦いでもしてきたかのような そんな怪我ー… 笹木は、少し怖いんだ、胸騒ぎがするんだ、と言った。 千亜が、何か大変な事に巻き込まれてるんじゃないのか、と。 和泉、千亜、 アンタたちいったい何してんのよ? 図書委員って、何ー… 風が吹いた。 じっとりと絡みつくような風が、私達の間を通り抜けた…