「何それ……」
どういうこと……?
「目ざわりなのよ…あんた」
「え…??」
「いつも、いつも、いつも…私の邪魔して!!!」
「あたし、邪魔した覚えなんか…」
「ないって…言いたいの…??」
「なっ……」
理香ちゃんの目を見た瞬間、息をのむ。
生気が…ない。
「最初から、そうだった。 岡本君が、倒れたアンタを保健室に連れて行った…お姫様だっこまでしてね!!」
は……??
あたし悪くないじゃん…
「あたし、悪くないじゃん…」
「うるさいっ…うるさい、うるさいっ…全部お前が悪いんだっ」
バシッ……!!
「キャァ……」
思いっきり右頬を叩かれた。
でも、痛みなんか感じない。
「ねぇ…どうする??」
狂ったように、あたしを見てる女。
これはもう…理香ちゃんじゃない。
「今頃、岡本君…どうなってるかしらねぇ…?」
「!?」
何それ…光康も同じ目にあってるってこと??
「岡本君を解放するのには、条件がある」
「何よ…??」
「あんたが……」
「湯川 直輝と付き合う事」
確かに、そう言った。


