ー光康sideー

「どこだここ…」

そこは、ホテル並みにでかい部屋。

いてぇ…頭ガンガンする。

俺は、思考回路を必死に働かせ、
朝あったことを思い出した。


ー朝。

家から、学校に向かう途中、何者かに声をかけられた。

「岡本 光康さんですね?」

「そうですけど…」

振り向くと、黒いスーツを着たごつい男が三人。


コイツ等、危ねぇ…!!

直感でそう感じ、逃げようとしたその時。

「失礼します…」

いきなり、ハンカチを顔に押し付けられ、
俺は、意識を失った。




そうだ…俺…誘拐された??

ひとまず、ここから抜け出さないと…

ベットの上に立った途端。

「いてぇ!?」

なんだこれ!?

鎖!?

おいおい…なんて悪趣味なんだ…


呆れながらも、鎖を見ると、
ベットに繋がれていた。

俺…本当に誘拐されたんだな…??

そう思った時。

「お目覚め…??」

声がした。