「おはよう、真由」

「あ、直輝、おはよう」

朝の挨拶を交わす、あたし達。

「もう、実行してんの?」

「あ、うん…」

「元気出せって! 大丈夫だ!」

「ありがとう」

「じゃ、またな!」

そう言って、席に行く直輝。

「岡本君、お弁当作ってきたの」

そんな、理香ちゃんの声から、逃げるように、

あたしは、教室から出て行った。