そこには、目を見張るほどの大豪邸。

「お入りください」

そう言われ、中に通される。

「お帰りなさいませ、お嬢様」

そんな風に言う人。

うん、これは、執事というものですか!?

漫画とかでは、見るけど…

実在したんだ…

そんな事を思っていると、


「私の部屋です」

「か、可愛い…」


中野さんの部屋に通された。

なんか、ザ・女の子 っていう感じの部屋。

ピンクと白で統一されてて、

テディーベアが、たくさん置いてある。


「いきなり、こんなところ連れてきてごめんなさい」

「あッ…気にしないでください」


ソファーに座ったあたし達。


「お願いがあります」

「なんですか?」


いきなり、真剣な顔になった中野さんに、

あたしも緊張しながら、返事をする。



「あの……」