「は…」 唇が離れる。 愛しさが溢れる。 「帰りましょう!」 その笑顔にだって、心が温まる。 「はい!」 二人で同時に校門をでる。 こんな、小さな事でも、大きな幸せに変わる。 「なぁ…」 校門を出たから、敬語は使わない。 「何??」 「俺達…もう、他人のフリしなくてもよくない??」 「他人のフリは、やめないよ??」 「えぇッ!?!?」 ショックを受けている光康。 「やめようよ~…」 「じゃ、考えとく!」 な~んて… やめてなんかやらないッ!!