「真由ッ!!」 「え…」 光康に名前を呼ばれる。 「お前は、どうなんだ?」 そんなの… 決まってるじゃない… 「うッ…だぃす…」 「聞こえねえよ」 そんな声に遮られる。 ステージを見ると、 イジわるい、勝ち誇ったような顔をしている光康。 「大好きよッ!!! 馬鹿ッッ!!!」 あたしの声が、会場に響き渡る。 それと同時に、今まで静かだった会場に 歓声と拍手が起こる。 「ふざけないでよッ!!」