ー真由sideー 「真由ー…愛してる」 光康の言葉が あたしの乾いた体に染みこんでいく。 「ずっと前から、小学校の頃から…大好きだ」 温かいモノが頬を伝う。 信じられない、そんな気持ちになる。 「俺には、愛する女性がいます。 ずっと前からです。 今さら、離すことなんて出来ないんです。心から、愛しているんです。」 体が熱くなる。 涙が溢れて止まらない。 小学校の時に諦めた。 でも、高校で会って、 やっぱり、 『好きだ』 そう、思ったの…