ー光康sideー 「光康、ちょっといいかしら??」 「はい」 婚約発表前日。 俺は、母さんに呼ばれ、 書斎に来ていた。 「…何ですか?」 親父とは違い、 話しやすい雰囲気の母さん。 だから、俺も話をする気になったのかもしれない。 「いよいよ、明日だけど…準備はできてる?」 「は…一応は…」