ー光康sideー 「ヤベ…」 机の中に筆箱を忘れた。 明日とりに行けばいいのに、 なぜか、俺の足は教室に向かっていた。 ……真由が居るのも知らずに。 ーガラッ 「…あ」 開けた瞬間、誰かが居るのがわかった。 それと、同時に居るのがだれかってことも。 …真由だ。 学校では、クラスという一緒の空間に居る。 だが、最近の俺達は、全く会話などしない。 当たり前…といえば、当たり前か… あんなこと…あったもんな。