「どうぞ」 光康の丁寧な言葉遣いが聞こえて、 「こんばんは」 また、光康の声。 バレないかな… 心臓が激しく踊る。 「何してたの??」 ヤバいッ!! 光康、上手く答えてよ!? 「親に頼まれた仕事を」 「そう。大変ね。跡取りは」 あ…やっぱり知ってたんだ。 光康が、岡本グループの跡取りだってこと。 「聞きたいことがあるわ」 「なんですか??」 なんだろう…?? 「前のデートの時、キスしたの…嫌だったの??」