ー理香sideー 「うぅ…グスッ…」 岡本君が、あんなに怒るなんて、思わなかった。 軽く、触れるか触れないかのキスをしただけなのに… 最初から、私と岡本君は、結婚するって知ってた。 だから、私も強気だった。 でも…付き合い始めた日に、 こんなにも、怒らせてしまうなんて… あの、忌々しい女を やっと、岡本君から引き離せたのに… 「嫌…」 このまま、終わらせなんかしない。 岡本君と結婚するのは、私。 中野財閥の娘の、この私。 涙を拭いて、私は歩き出した。