制服のネクタイをひっぱられ、 前のめりになった俺に、 中野は、背伸びして、 俺に、 キスした。 「何すんだよッ!!」 ハッとしたように、目を見開く中野。 「岡本君…言葉づかいが…」 「うるせぇ…帰る」 「うッ……うぅ」 後ろから、聞こえる泣き声にも、 振り返らずに、 俺は、その場を後にした。