なんだか魔法にかかったみたい。
不思議な気分。
「零くんはりっくんのことどれくらい知ってるの?」
「利久……?」
つい口から出てきた言葉。
利久を知りたいって気持ちが、コントロール出来なくなってた。
幼なじみだから色んなことは知ってるつもりだけど、やっぱり人によって見せる場所が変わってくると思うから。
「利久はサッカーだとスゲーカッコイんだよ!!ササッと人をかわして、まるでボールが体の一部のように自由自在に動くんだ!!並みの先輩よりは才能あるよアイツ」
「そんなにすごかったの!?」
と、少しりっくんをほめてあげようとしたときに気付く。
私、さっきなんて言った?
『もういいよりっくんたらっ!行こう?』
『もういいよりっくんたらっ!』
……『もういいよりっくんたら』……?



