――次の日


りっくんの友達が私に会いたいからって、会うことになった。

彼は私を見て、口をポカーンと開けて少し止まっていた。


「……え、あの……」

「ヤベッ……マジカワッ……倉川学園の姫ってヤバい……」

「え?姫?」


気の抜けた声を出してしまった。


「あれ?はお知らない?結構いろんな名前で外から噂されてるよ?」

「ってか何でりっくん知ってるの!?ってか知ってたんだったら教えてよ!」

「いや、なんか……信じらんなかったし……」


むっ……。


今……信じらんないって言った?

私の噂たってるのが信じらんない?


それってどうゆう意味……。


「もういいよりっくんたらっ!行こう?」

「えっあ……」


なんて感じで、名前も知らない彼を連れてさっさと歩いて行っちゃった。


「……え、はお!?」