「本当に夢だと思ったんだ。 上原さんに聞いた通りだな」 「加奈に?」 加奈に一体、何を聞いたと言うのだろう。 「寝込み襲ったあと、教室を出たとたん上原さんに会ったんだ。 見られてたんだよ」 頭をかきながら、淡々と言う。 表情1つ変えずに。